大阪のカウンセラーの学校:変わりたいのに変わりたくない
変わりたいのに変われない…その葛藤の正体とは?
「今の自分を変えたい」「もっと新しいことに挑戦したい」 そう強く願っているにもかかわらず、なぜか行動を起こせなかったり、途中で元の状態に逆戻りしてしまったりすることはありませんか。
例えば、
1、「副業を始めて人生を変えよう」と決意したのに、リサーチだけで終わってしまう。
2、「人間関係をもっと円滑にしたい」と思っているのに、いざとなると心を閉ざしてしまう。
3、「今のつらい環境から抜け出したい」と言いながら、ずるずると同じ環境に留まり続けてしまう。
このような状況に陥ると、多くの人は「自分には意志の強さが足りないのではないか」「本気で変わる気がないのではないか」と、自分を責めてしまいがちです。しかし、それは大きな誤解です。
心理学の視点から見ると、この「変わりたいけど、変わりたくない」という矛盾した心の状態は、人間の心として極めて正常な反応です。あなたの意志が弱いからではなく、脳と心に備わった「ある強力な防衛システム」が正しく作動している証拠なのです。
今回は、大阪・難波のTKN心理サロンが、この複雑な心理のメカニズムを分かりやすく解き明かします。なぜ私たちは現状維持を望むのか、その奥に隠された「本能」の正体と、現実を心地よく変えていくための「無意識(潜在意識)の書き換え」のステップを詳しく解説していきましょう。
理由その1:安全のために行動する本能「ホメオスタシス」
私たちが新しい一歩を踏み出そうとするとき、心の奥底で強力なブレーキがかかります。このブレーキの正体こそが、生命を維持するために人間に備わっている基本的な本能です。
生物学や心理学では、この仕組みを「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」と呼びます。
現状がどれほど苦しくても、脳にとっては「安全」
ホメオスタシスとは、体温や血糖値などを常に一定の範囲内に保とうとする自律的な働きのことです。周囲の気温が下がれば体は身震いをして体温を上げようとし、暑くなれば汗をかいて体温を下げようとします。この仕組みのおかげで、私たちは環境が変化しても命を維持することができます。
そして、このホメオスタシスは肉体的な側面だけでなく、私たちの「心理」や「行動パターン」にも全く同じように作用しています。
脳の最優先事項は「あなたの命を守ること」です。脳にとって、現在の状況がどれほど不満に満ちたものであろうと、あるいはどれほどストレスフルであろうと、「今、生きている」という事実が何よりも重要です。
つまり、脳からすれば以下のような解釈になります。
現状(今の環境・今の自分) = 苦しいけれど、死んではいない。つまり「安全な領域」。
新しい変化(未知の挑戦・新しい自分) = どんなリスクがあるか分からない。最悪の場合、命の危険がある。つまり「危険な領域」。
どれほど素晴らしい未来を夢見て行動を起こそうとしても、脳の防衛システムは「おい、危ないからそっちへ行くな! 元の場所に戻れ!」と猛烈なアラームを鳴らします。これが、私たちが感じる「変わりたいけど、変わりたくない」という心理的抵抗の正体です。
「三日坊主」は脳が正常に働いている証拠
何か新しい習慣を始めようとしても、三日坊主で終わってしまうことがあります。これも意志の弱さではなく、ホメオスタシスが「元に戻そう」と働いた結果にすぎません。
新しいことに挑戦するときに恐怖や不安、面倒くささを感じるのは、あなたが怠け者だからではなく、脳があなたを守ろうと正常に機能しているからなのです。まずはこの事実を理解し、自分を責めるのをやめることからすべてが始まります。
理由その2:心の本音を隠す「潜在意識」のメカニズム
私たちの意識は、自分で自覚できる「顕在(けんざい)意識」と、自覚できない「潜在(せんざい)意識(無意識)」の2つに大きく分かれています。
心理学の世界ではよく、心全体を海に浮かぶ氷山に例えます。海面から突き出ている目に見える部分は、全体のわずか数%(顕在意識)にすぎません。残りの90%以上は、海面下に沈んでいる目に見えない巨大な部分(潜在意識)です。
私たちが頭で「変わりたい」と考えているのは、わずか数%の顕在意識にすぎません。一方で、90%以上の潜在意識が「今のままでいたい」と願っている場合、力の差は歴然です。どれほど頭で努力しても、巨大な無意識の力に引っ張られて、元の状態に戻されてしまいます。
潜在意識の役割は「過去のデータの保存」と「現状維持」
潜在意識は、私たちが生まれてから現在に至るまでのすべての記憶、経験、感情、そしてそれによって作られた「思い込み(信念)」を蓄積している巨大なデータベースです。
特に幼少期に親や周囲の環境から受けた影響は、潜在意識の基礎を形作ります。例えば、幼い頃に「目立つと怒られた」「自分の意見を言ったら否定された」という経験を繰り返すと、潜在意識には「目立つことは危険である」「自分の意見を言うと傷つく」というルールが書き込まれます。
大人になってから、顕在意識で「もっとリーダーシップを発揮して活躍したい!」と願っても、潜在意識のデータベースから「目立つのは危険だ!」というプログラムが自動的に作動し、体調を崩したり、急に不安になったりして行動を阻止しようとします。
潜在意識には善悪の判断がありません。ただ愚直に、「過去のデータに照らし合わせて、最も安全だと思われる行動」を自動的に選択し続けているのです。
理由その3:変わりたくない理由の裏にある「二次的利得」
心理学には「二次的利得(にじてきりとく)」という概念があります。これは、「一見すると不幸に見える状況や、解決したい悩みの裏側に、実は無意識に得ている隠れたメリットがある」という心理的な仕組みです。
「変わりたいのに変われない」と悩むとき、そこには必ず、現状を維持することによる「隠れたメリット」が存在します。
いくつか具体例を挙げてみましょう。
事例A:職場の人間関係に悩み、転職したいけれど動けない
1、顕在意識(頭での願い): ストレスのない職場に転職して、生き生きと働きたい。
2、潜在意識の二次的利得(隠れたメリット):
1、転職活動に伴う不採用の恐怖を味わわずに済む。
2、新しい仕事を一から覚える苦労をしなくていい。
3、「環境が悪い」と他人のせいにしている限り、自分の実力不足に向き合わずに済む。
事例B:自信が持てず、恋愛や結婚に踏み出せない
1、顕在意識(頭での願い): 素敵なパートナーを見つけて幸せになりたい。
2、潜在意識の二次的利得(隠れたメリット):
1、傷つくリスクを完全にゼロにできる。
2、自由な時間やお金を誰にも邪魔されずに使える。
3、「自分には魅力がないから」と言い訳していれば、振られたときのショックを予防できる。
このように、悩みや現状維持の裏側には、自分を傷つきから守るための「都合の良い理由」が隠されています。この二次的利得に気づかない限り、どれだけ行動のテクニックを学んでも、無意識のブレーキを解除することはできません。
無意識(潜在意識)を書き換えるための4つのステップ
では、この強力なホメオスタシスや潜在意識のブレーキを乗り越えて、自分を本当に変えていくにはどうすればよいのでしょうか。
鍵となるのは、無理やり強い意志の力で自分を動かそうとするのではなく、「潜在意識を味方につけ、自然と書き換えていくこと」です。潜在意識の性質を理解し、正しい手順を踏めば、誰でも安全に自分をアップデートしていくことができます。
ここからは、日常生活で実践できる無意識の書き換えステップを分かりやすく解説します。
ステップ1:現状維持を望む自分を「否定せず、受け入れる」
多くの人は、変われない自分に対して「なんてダメなんだ」と怒りや自己嫌悪をぶつけてしまいます。しかし、これは火に油を注ぐようなものです。自分を責めると、脳はさらに強いストレス(危機)を感じ、防衛本能であるホメオスタシスをより強固に働かせてしまいます。
まずは、変われない自分に対して以下のように声をかけてあげてください。
「変わりたいのに怖くなるのは、脳が私を守ろうとしてくれているからなんだね」 「今までのやり方で生き延びてこられたんだから、怖くなるのも無理はないよ」
このように、自分の防衛本能に対して感謝と共感を向けることで、脳の警戒信号が和らぎます。心理的な安心感が生まれて初めて、潜在意識は新しい変化を受け入れる準備を始めます。
ステップ2:現状維持によって得ている「隠れたメリット」を特定する
次に、ノートとペンを用意して、自分が現状維持を続けることで得ている「二次的利得(隠れたメリット)」を正直に書き出してみましょう。
1、「もし、このまま変わらないままでいたら、どんな嫌なことを避けられるだろう?」
2、「今の悩みを抱え続けることで、誰かに優しくしてもらえたり、責任から逃れられたりしていないだろうか?」
最初は認めるのが恥ずかしいと感じるメリットが出てくるかもしれません。しかし、自分の心の本音を隠さずに直視することが、無意識のロックを解除する最も重要なプロセスです。
気づくだけで、「そうか、私は変わるのが嫌だったのではなく、傷つくのが怖くて自分を守っていたんだ」と納得でき、ブレーキの力が弱まります。
ステップ3:脳を驚かせないほどの「小さな変化」を積み重ねる
ホメオスタシスは、急激な変化に対して最も激しく反発します。であれば、「脳に気づかれないほど、極小の変化」を日常に滑り込ませるのが賢いアプローチです。
例えば、人生を変えるために「明日から毎日5キロ走る」「毎日3時間勉強する」といった目標を設定すると、脳は即座に危険を察知して拒絶反応を起こします。
そうではなく、以下のように目標を小さく分解します。
1、運動を始めたいなら:「ランニングシューズを履いて玄関に立つだけ」
2、読書をしたいなら:「毎日、本の表紙を開いて1行だけ読む」
3、転職を考えているなら:「求人サイトのアプリをダウンロードするだけ」
「こんなに小さくて意味があるのだろうか」と思うかもしれませんが、潜在意識にとっては、この「小さな成功体験」の積み重ねこそが最も有効です。脳が「あれ? この程度の変化なら命に別状はないな」と判断すれば、ホメオスタシスは作動しません。
小さな変化に慣れてくると、潜在意識の「安全領域(コンフォートゾーン)」が少しずつ広がり、気づけば大きな行動も当たり前にできるようになっていきます。
ステップ4:言葉とイメージの力で「未来の安全」を脳に教え込む
潜在意識には、「現実の出来事」と「頭の中で鮮明にイメージしたこと」の区別がつかないという非常に面白い特徴があります。
毎日、不安や失敗の恐怖ばかりを想像していると、潜在意識はそれを「体験」として蓄積し、ますます変化を拒むようになります。逆に、変化した後の素晴らしい未来をリアルに先取りして想像することで、潜在意識に「新しい状態の方が安全で心地よい」と思い込ませることができます。
効果的なアプローチ方法
1、主語を自分にして、肯定的な言葉を使う(アファメーション): 「私は、自分の意見をリラックスして伝えることができている」「私は、毎日充実感を持って新しい仕事に取り組んでいる」など、すでに叶っているかのような言葉を口に出したり、ノートに書いたりします。
2、五感を使ってイメージする: 理想の自分になったとき、どんな景色が見え、どんな音が聞こえ、どんな感情を抱いているかを、できるだけ鮮明にイメージします。特に、眠りにつく直前や起きた直後は、顕在意識のフィルターが弱まり潜在意識にアクセスしやすいため、この時間帯に理想のイメージを膨らませるのが効果的です。
心理カウンセリングがもたらす無意識の書き換えのサポート
ここまで、自分でできる無意識の書き換え方法をお伝えしてきましたが、一人で行うには限界を感じることもあります。なぜなら、潜在意識は文字通り「目に見えない無意識」の領域であり、自分自身の強力な思い込み(盲点)に遮られて、本当の原因に気づけないことが多いからです。
また、幼少期のトラウマや、深く根付いた「私は愛されない」「私は成功してはいけない」といった根源的な恐怖がブレーキになっている場合、無理に一人で書き換えようとすると、かえって心が傷ついてしまうこともあります。
大阪の難波にあるTKN心理サロンでは、こうした「変わりたいのに変われない」という葛藤を抱えた方々に向けて、専門的なカウンセリングを行っています。
TKN心理サロンでのアプローチ
カウンセリングでは、単なる表面的な行動のアドバイスにとどまらず、以下のような多角的な心理療法を用いて、あなたの無意識の領域へ優しくアプローチします。
1、丁寧な傾聴と対話: あなたが意識していない心のクセや、隠された「二次的利得」を、カウンセラーとの対話を通じて安心安全な環境で解き明かしていきます。
2、専門的な心理療法の活用: 言葉だけの理解を超えて、心の奥深くにある感情を整理し、過去のトラウマやネガティブな思い込みを根本から解放・書き換えるサポートを行います。
あなたが抱えている「変わりたくない」という抵抗は、決して悪いものではありません。それは、これまであなたを守り抜いてきてくれた、愛おしい防衛本能の証です。
その本能に「もう大丈夫だよ、安心して進もう」と優しく声をかけ、味方につけていくことこそが、本当の意味での「変わる」ということです。
一人でブレーキとアクセルを同時に踏み続けるような苦しい葛藤は、もう終わりにしませんか。一歩を踏み出すのが怖いときは、いつでもTKN心理サロンを頼ってください。あなたの潜在意識が安心を感じながら、新しい輝かしい未来へと自然にシフトしていけるよう、私たちが全力で伴走いたします。
大阪、難波にある心理カウンセラーの学校です。心理学を通して、生きづらさを解消し自分を知る講座を開催しています。
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プロフェッショナル心理カウンセラー
金崎健二

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