News/Blog
News/Blog News/Blog

大阪、なんばのカウンセラーの学校:アダルトチルドレンとは

本当は幸せになりたくない?アドラー心理学とアダルトチルドレンから解き明かす生きづらさの正体

幸せになりたいと願っているはずなのに、なぜか自ら苦しい道を選んでしまう。 良好な人間関係が築けそうになると自分から壊してしまう。 変わりたいと思っているのに、一歩を踏み出すのが怖くてずっと同じ場所にとどまってしまう。

このような矛盾した感情や行動に悩まされた経験はありませんか。

ベストセラー書籍『嫌われる勇気』で広く知られるようになったアドラー心理学では、人間は誰しも自らの意思で今の状態を選択していると考えます。一見すると、そんなはずはない、好きで苦しんでいるわけではないと強く反論したくなるかもしれません。

しかし、幼少期の家庭環境やアダルトチルドレンという心理的な概念を重ね合わせていくと、その裏側に隠された切なくも必然的な心理メカニズムが見えてきます。

今回は、TKN心理サロンのブログ記事として、幸せになりたくないと感じる心理のからくりと、その根底にあるアダルトチルドレンの生きづらさ、そしてアドラー心理学の教えを活用して自分らしい人生を踏み出すための方法を詳しく解説していきます。

なぜ私たちは「幸せになりたくない」と感じてしまうのか

人間には誰しも幸せになりたいという本能的な欲求があるように思えます。しかし心理学の現場では、幸せになることに対して強い恐怖や拒絶反応を示すご相談を受けることが少なくありません。

なぜ、私たちは自分を苦しめるような選択を繰り返してしまうのでしょうか。アドラー心理学の核心的な考え方からその理由を紐解いていきます。

アドラー心理学が提唱する目的論とは

従来の心理学では、過去の出来事や環境が現在の自分を作っているという原因論が主流でした。例えば、過去にトラウマがあるから現状から抜け出せないという考え方です。

これに対してアルフレッド アドラーが提唱したアドラー心理学では、まったく逆の視点である目的論をとります。目的論とは、人間のすべての行動には何らかの目的があり、その目的を果たすために自らその感情や行動を選択しているという考え方です。

つまり、変われないのではなく、変わらないでおこうという目的が先にあり、その目的を達成するために不幸である状態を選択していると考えます。

幸せになりたくないと感じている人は、一見すると幸せを望んでいるように見えて、実は幸せにならないことによって得られる何らかの目的を果たしているのです。

変化に伴う不都合と未知の恐怖を避ける目的

人が幸せにならない状態にとどまり続ける最大の目的は、変化に伴う不都合や恐怖を回避することにあります。

現在の状態がどれほど苦しく不満なものであったとしても、それは自分にとって長年経験してきた慣れ親しんだ環境です。予測が可能であり、どのように振る舞えば傷つかずに済むかの対処法も分かっています。

一方で、幸せになることや現状を大きく変えることには、以下のような負担やリスクが伴います。

1つ目は、新しい環境や人間関係に適応するために膨大なエネルギーが必要になることです。

2つ目は、幸せを目指して行動した結果、失敗してしまったり拒絶されたりしたときに大きな精神的ダメージを受けるリスクです。

3つ目は、自分の人生がうまくいかない理由を環境や他人のせいにできなくなり、すべての責任を自分一人で負わなければならなくなることです。

現状維持を選んでいれば、うまくいかない原因を過去の境遇や他人のせいにすることができます。自分は本当はできるけれど環境が悪いからできないのだという可能性を残しておくことができるのです。

アドラー心理学では、この状態を幸せにならない決心をしていると表現します。幸せになりたくないという感情の本質は、幸せになるプロセスで生じる失敗のリスクや責任の重さから自分を守ろうとする防衛本能なのです。

幸せに対する無意識の罪悪感

もう1つの大きな理由は、幸せになること自体に対して強い罪悪感を抱いているケースです。

自分だけが幸せになってはいけない。 過去に苦しい思いをした家族や周囲の人を置いて自分だけが光のある場所に行ってはいけない。

このような思い込みが潜在意識の奥深くに刻み込まれていると、順調な出来事が起きたり幸せな状況が近づいてきたりしたときに、無意識のうちにブレーキをかけてしまいます。幸せになりそうになると自らトラブルを起こしたり、せっかくのチャンスを棒に振るような行動をとってしまうのです。

これは決してあなたが愚かだからではなく、誰かに対する誠実さや申し訳なさから自分に罰を与え続けている状態と言えます。

生きづらさの根底にあるアダルトチルドレン(AC)という存在

「幸せにならない目的を自分が選んでいる」という目的論の考え方は、時に自分自身を責める刃になってしまうことがあります。自分が悪いから不幸を選択しているのだと解釈してしまうためです。

しかし、なぜそのような歪んだ目的を持たざるを得なかったのかを理解するためには、幼少期の環境、すなわちアダルトチルドレンの視点が不可欠になります。

アダルトチルドレンとはどのような状態か

アダルトチルドレンとは、医学的な病名ではなく、機能不全家族と呼ばれる緊張感や偏りのある家庭環境で育ち、大人になってからも社会生活や人間関係において生きづらさを抱えている人を指す心理学的な概念です。

機能不全家族とは、両親の不仲、精神的または身体的な暴力、過干渉や無関心、親のアルコール問題や依存症など、子どもが安心して子供らしく過ごすことができなかった家庭を意味します。

このような環境で育った子どもは、生き延びるために自分の感情を押し殺し、家庭内のバランスを取るための特別な役割を演じるようになります。

幼少期に身につけた代表的な役割パターン

機能不全家族の中で子どもが身につける役割には、いくつかの典型的なパターンが存在します。大人になってからの生きづらさは、この幼少期の役割を現在も演じ続けていることから生じます。

ヒーロー(優等生) 常に優秀な成績を収めたり、親の期待に応える良い子であり続けることで、崩壊しそうな家庭の緊張を和らげようとする役割です。大人になっても完璧主義を捨てられず、挫折や失敗を極度に恐れるようになります。

ケアテイカー(世話役) 自分の欲求や感情はすべて後回しにし、親や兄弟の機嫌を取り、世話を焼き続ける役割です。大人になっても他人の世話ばかりをして自分を犠牲にし、尽くすことでしか自分の存在価値を感じられなくなります。

スケープゴート(生贄) 家庭内で不登校や非行などの問題行動を起こすことで、家族の関心を自分の問題に集め、両親の離婚や家庭崩壊を防ごうとする役割です。大人になってからも自ら不利益な立場を選んだり、トラブルを引き起こしたりする傾向があります。

ロストワン(いない子) 家族の争いに巻き込まれないよう、気配を消して目立たないように生きる役割です。感情を表に出さず、自分の意見を持たないことで自分を守ってきました。大人になっても他人と深い関係を築くことを避け、孤立しがちになります。

ピエロ(道化師) おどけたり場を盛り上げたりすることで、家庭内の暗い雰囲気や暴力をやわらげようとする役割です。自分の傷つきや悲しみを笑顔の裏に隠す癖がつき、本音で人と付き合うことができなくなります。

なぜACは不幸に固執してしまうのか

アダルトチルドレンとして育った人は、幼少期に苦労している状態や耐え忍んでいる状態こそが自分の居場所であり、アイデンティティであると刷り込まれています。

平穏で平和な環境に身を置くと、どう振る舞えばいいのか分からず、かえって強い不安や恐怖を感じてしまいます。そのため、無意識のうちに自分を苦しめるような過酷な環境や、不幸な恋愛関係、高圧的な人間関係を自ら選んでしまうのです。

これが、アダルトチルドレンが抱える幸せへのブレーキの正体です。アドラー心理学でいう「幸せにならない目的」の裏側には、幼少期に生き残るために必死で身につけた切ない適応戦略が存在していたのです。

『嫌われる勇気』から学ぶ、過去の呪縛を解き放つ思考法

過去の環境が原因で今の生きづらさがあるとしても、私たちは一生その呪縛に縛られ続けなければならないのでしょうか。

アドラー心理学は、過去を変えることはできなくても、今ここからの意味づけと行動を変えることで人生はいつでもやり直せると力強く教えてくれます。『嫌われる勇気』で説かれている重要なアプローチを整理していきます。

課題の分離で他人の人生を手放す

アダルトチルドレンの傾向を持つ人は、他人の課題と自分の課題が境界線なく混ざり合ってしまっていることが多々あります。親を喜ばせること、他人に迷惑をかけないこと、周囲から見捨てられないことが行動の基準になっており、自分の人生ではなく他人の人生を生きている状態です。

これに対してアドラー心理学が提示するのが「課題の分離」です。あらゆる対人関係のトラブルは、他人の課題に土足で踏み込むこと、または自分の課題に土足で踏み込まれることによって起こります。

課題を分離するためには、最終的にその選択によって生じる結果を誰が引き受けるのかという問いを投げかけます。

例えば、あなたが幸せな道を選択した結果、親が失望したり不機嫌になったりしたとします。その不機嫌さを受け止めるのは親自身の課題であり、あなたが解決すべき課題ではありません。

他人があなたをどう評価するか、あなたに対してどのような感情を抱くかは他人の課題です。あなたがコントロールできるのは、自分自身がどう生きるかという自分の課題だけなのです。

課題の分離ができるようになると、他人の顔色を伺って不幸にとどまり続ける必要がなくなります。

トラウマの否定と意味づけの変更

アドラー心理学では、いかなる経験もそれ自体は成功や失敗の要因ではないと主張します。過去の辛い体験がトラウマとなって現在のあなたを決定づけているのではなく、過去の体験にどのような意味を与えるかを今のあなたが決めているという立場をとります。

厳しい家庭環境で育ったという事実を変更することはできません。しかし、その体験を「だから私は一生幸せになれない」という絶望の意味づけにするか、「あの過酷な環境を生き抜いたからこそ、他人の痛みに寄り添える強さを手に入れた」という意味づけにするかは、今のあなたに完全に委ねられています。

過去の出来事は現在のあなたを縛りつける鎖ではありません。意味づけを変えた瞬間から、過去の呪縛は解き放たれていきます。

嫌われる勇気とは何か

本のタイトルにもなっている嫌われる勇気とは、他人に対して攻撃的になったり、不躾に振る舞ったりすることではありません。

誰からも嫌われないように八方美人に生きようとすると、必然的に他人の望む人生を歩むことになり、自分の本音を偽り続けなければならなくなります。それは自分に対する裏切りであり、大きな苦痛を伴います。

嫌われる勇気を持つとは、他人にどう思われるかという恐れを手放し、自分の価値観に基づいて自分の人生を選択していく覚悟を持つことです。人から嫌われることを恐れない自由を手に入れたとき、初めて私たちは自分のために幸せになる許可を自分自身に与えることができるようになります。

今この瞬間から新しいライフスタイルを選択するステップ

アドラー心理学では、思考や行動の癖、世界や自分自身に対する見方のことを「ライフスタイル」と呼びます。

ライフスタイルは10歳前後の幼少期に、当時の環境に適応するために自分で選んだものとされています。そして最も重要なメッセージは、ライフスタイルは今この瞬間から何度でも選び直すことができるという点です。

ここでは、長年染みついた「幸せにならない選択」を手放し、新しいライフスタイルを選択していくための具体的なステップを提案します。

ステップ1:不幸を選択している目的に気づく

最初に行うべきは、自分を責めることではなく、自分がどのような目的のために現状の苦しみを維持しているのかを客観的に観察することです。

現状にとどまることで何を避けることができているでしょうか。 誰からの攻撃を防ぐことができているでしょうか。 どのような責任から逃れられているでしょうか。

変化することの恐怖を認め、これまでは自分を守るために不幸という選択肢が必要だったのだと、その健気な目的を優しく理解してあげることが第一歩となります。

ステップ2:ありのままの自分を受け入れる自己受容

自分を変えようとするとき、多くの人は現在の自分を否定し、理想の完璧な自分になろうとします。しかし、自己肯定感を無理に高めようとすると、できない自分とのギャップに苦しむことになります。

アドラー心理学が推奨するのは、自己肯定ではなく「自己受容」です。

自己肯定とは、できないことに対しても自分はできると思い込むことです。一方、自己受容とは、できない自分や弱点のある自分をそのまま受け入れ、その上でこれからどうしていくかを考えるポジティブな諦めを含んだ姿勢です。

アダルトチルドレンとして傷ついてきた過去を持つ自分、恐怖で立ちすくんでしまう自分を排除するのではなく、それが今の自分なのだと認めることからすべてが始まります。

ステップ3:他者信頼と他者貢献の実践

自分一人の中に閉じこもっていると、被害者意識や恐怖心は膨らんでいきます。ライフスタイルを新しくするためには、対人関係の中に足を踏み出していく必要があります。

アドラー心理学では、人を敵として見るのではなく「仲間」として見る「他者信頼」を大切にします。裏切られるかもしれないという恐怖を超えて、根拠なしに人を信頼してみる試みです。

さらに、自分以外の誰かの役に立っているという実感を味わう「他者貢献」を通じて、自分には価値があるという感覚(所属感)を育てていきます。他者の役に立つことと、他人の期待に応えるために自分を犠牲にすることは全く異なります。自分が主体となって誰かに貢献できたとき、自己価値感は大きく回復していきます。

ステップ4:日常の中での小さな勇気ある選択

いきなり人生を劇的に変えるような大きな決断をする必要はありません。日常のささやかな場面で、これまでとは違う選択を積み重ねていくことが大切です。

今日食べたいものを自分の感覚だけで選んでみる。 気乗りしない誘いを丁寧にお断りしてみる。 疲れたときは誰かに甘えて休むことを自分に許す。 自分の意見を小さな声でもいいから言葉にしてみる。

これまでなら他人の顔色を見て選んでいた場面で、自分の本音に従う選択を1つずつ増やすこと。その小さな成功体験の積み重ねが、新しいライフスタイルを確固たるものへと育てていきます。

TKN心理サロンで始める、自分らしく生きるための第一歩

長年培ってきた思考の癖や、無意識のうちにかけてしまう心理的ブレーキを、自分一人だけの力で解除していくのは容易なことではありません。

頭ではアドラー心理学の理論を理解できても、実際の場面になると幼少期からの恐怖感が湧き上がり、どうしても元のパターンに戻ってしまうことがよくあります。

専門的なカウンセリングが果たす役割

TKN心理サロンでは、心理学の理論を単なる知識として終わらせるのではなく、お一人おひとりの人生に落とし込んで実践できるよう、手厚いカウンセリングとサポートを提供しています。

安全で否定されることのない対話の場を通じて、あなたが幼少期から抱えてきたアダルトチルドレンとしての生きづらさや、無意識の役割意識を丁寧に解きほぐしていきます。

自分では気づくことのできない「幸せにならない目的」を客観的に見出し、過去の出来事に与えてきた意味づけを温かい視点で書き換えていくプロセスを共に行います。

あなたは今日から幸せになっていい

「本当は幸せになりたくない」と感じていたその心理の裏には、これ以上傷つかないように、誰かを悲しませないようにと必死で自分を守ろうとしてきたあなたの優しさと防衛本能がありました。

過酷な環境を生き抜いてきた過去のあなたに対して、まずは「これまでよく頑張って自分を守ってきたね」と感謝の言葉をかけてあげてください。

そして、大人になった今のあなたには、もう自分を守るための新しい方法を自分の意思で選ぶ力があります。他人の期待に応えるための人生を終わらせ、誰かに嫌われることを恐れず、自分自身の幸せに向かって歩み出す準備は整っています。

一人で抱え込み、同じ場所で悩み続ける必要はありません。あなたが新しいライフスタイルを選択し、本当の意味での自由と平穏を手に入れるための第一歩を、ぜひTKN心理サロンで踏み出してみませんか。私たちはいつでもあなたの歩みに寄り添い、応援しています。

カウンセラー養成講座を開催中です。カウンセラーになりたい方が増えていますね。
でも、カウンセリングってどんなこと?カウンセラーの仕事って、何?
いろんな疑問があると思います。
TKNの講座は、自分を見つめながら、カウンセラーを目指す講座です。

幸せをつかむ側になる!
自分軸の大切さを伝えています。

体験説明会に是非、参加して下さいね。


↑

オンライン体験講座体験講座
オンライン講座
資料請求