「木を見て森を見ず」
一つのことに拘ってしまい、
全体像を捉える事が出来なくなっている状況を表します。
これは、「悩みの世界」でも言えることです。
どうしても私達は
「今、起きている悩み」に囚われてしまいます。
この悩みを何とか片付けて、楽になろうと躍起になります。
今、起きている悩みに向き合い、
問題点を解決して、悩みから解放される事は大切です。
でも、その悩みにばかり意識が行き過ぎてしまい、
却って、悩みが悪化することが多々あります。
一つのポイントに囚われてしまい、
全体像が見えなくなっています。
案外、悩みのポイントは
今、悩んでいること以外に、
本当の悩みの原因が見えなくなっていることがあります。
カウンセリングでもあります。
クライエントの悩みに意識が言ってしまい過ぎ
悩みを創り出している
本当の原因の叫びが、聴こえなくなっていることが在ります。
この時、カウンセリングは堂々巡りをしています。
同じ事を何回も語ります。
クライエントも無意識ですが、
聴いて、分って欲しいポイントは別の場所にある場合です。
こんな時は一度、原点に戻り
話しの全体を見直します。
結果、ポイントが見つかります。
人間は囚われの動物です。
一度囚われたら、中々リセットが出来ないものです。
囚われ、堂々巡りに気づいたら、
一度、「OFF」にして、
全体を見直すのも、いいことですよ。
「ゲシュタルト療法」の考え方です。