私達は、素直に自分の気持ちを表現するのが、かなり下手です。
それもそのはずで、
今の気持ちを正直に聴くことを忘れてしまっています。
そして、その表現方法も。
自分の事なのに、まるで他人のことの如く聞いているようです。
今回のタイトル「腰が痛い」です。
普段私達は腰が痛いとき、このように表現します。
果たしてこの表現は正しいのでしょうか?
正しくは「腰を痛めて、私が痛い。」です。
腰が痛いのではなく、痛いのは私なのです。
この様に自分の今、置かれている状況を素直に表現する事を忘れています。
今私は何を感じているのか、
どうなっているのか、
その事を表現する事が大切です。
「腰をひねったから、筋肉に緊張が起きて私が痛い。」
原因がありその結果問題が起きた。
原因を治さない限り問題は解決しない。
当たり前の事です。
でも私達は、
原因の解決をせずに、
今痛い腰だけを治そうとします。
こんな事をしていると、
小手先の問題解決しかしていませんから、
何回も繰り返します。
腰を痛めた原因を見つけ、
問題点を解決し、
同じ事を起さないように、対策を打たなければなりません。
悩みも同じです。
表面に見えている悩みの問題を解決しても、
傷口にバンドエイドを張ったようなものです。
悩みを取る事だけに囚われずに、
なぜこの悩みが発生したのかに気づきましょう。
「今、ここに」何を感じたか、
何が起きたかを、正しく聴き、表現する事が大切です。
「腰が痛い」のではなく、
「腰をひねったから、筋肉に緊張が起きて、私の腰が痛い。」
と、気づき表現できるように。